カジノができると借金問題が増える?

カジノ法案について国会が騒がしくなっていますが、日本でも東京オリンピックに向けて、カジノを取り巻く法整備が急速に進んでいきそうな様相を見せています。
世間でも、カジノやギャンブルの話、パチンコの換金がグレーかどうかという話、ギャンブル依存症と借金の話などの議論が盛んにおこなわれています。
現在は、パチンコでのギャンブル依存症が特に問題になっていますが、カジノができてくると、カジノにハマってギャンブル依存症になる人が増えるのではないかという懸念もあります。

借金とギャンブル

司法書士はらこ事務所でも、日ごろから借金の悩みや債務整理のご相談を通して、ギャンブルと借金のご相談をお聞きしています。
現状は、特にパチンコがほとんどですが、ギャンブルにはまり、一度はまってしまうとギャンブルの快感から抜け出せなくなってしまう方も多くいます。
そして、ギャンブルと借金、ギャンブルとサラ金・消費者金融というのは、切っても切り離せない関係にあります。
お金が手元にあると、ついパチンコに行ってしまい、お金が足りなくなるとサラ金から借り、返済が苦しくなるとほかの消費者金融から借りる自転車操業に陥り、結果的に多重債務者となってしまうというパターンが実に多くあります。

債務整理をしてギャンブルを止める

お金が借りられる状態だと、際限なく借りてしまう、このまま破滅するしかなくなる、ということを心配して、あえて債務整理をして信用情報をブラックにしたい(信用情報機関に債務整理の事故情報を載せたい)、強制的に借りられない状態にしたいというご要望もあります。
これは、本人からということもあれば、親や身内など周りの方が見かねて、ご相談に来られるケースもあります。

債務整理の手続きをして、あえて信用情報をブラックリストにするというのは、ある意味で有効です。
しかし、世の中には、信用情報がどうであれ関係なくお金を貸すというヤミ金や街金といった類の貸金業者も存在します。
やはり、債務整理の手続きと並行して、ギャンブル依存の対処についても、あわせて考えることが重要になってきます。

ギャンブル依存症は、自分の意思が強いからやめられる、弱いからはまってしまうという意志だけの問題ではなく、専門の機関で対策をしていくことが必要です。
意志が弱いからやめられないんだ・・・と悲観するものではありませんので、自分を責めることがないようにしていただきたいと思います。

ギャンブルの借金は自己破産できない?

パチンコなどのギャンブルで借金をした場合は、自己破産をしても受理されないという話を聞いたことがあるかもしれません。
確かに、ギャンブルや浪費を理由とした借金は、自己破産の手続き上、問題になってくる可能性があります。
しかし、ギャンブルやショッピングでの浪費が原因の借り入れがあったとしても、必ずしも自己破産できないということはありません。
ギャンブルをやめて、再スタートのために自己破産の申請をして、免責が許可されたというケースは、いくらでもあります。

自己破産できなくても個人再生がある

免責不許可事由に該当して、自己破産が受付られないとしても、個人再生という手続きがあります。
この個人再生手続きは、ギャンブルや浪費などの借り入れの内容は関係ありません。
借金の内容によって、自己破産が裁判所で許可されなかったとしても、個人再生で生活を立て直してやり直す手段があります。

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